西太平洋地域における健康都市づくりと自治体都市交流ネットワーク(稲垣富一)

2017年6月4日の記事

2017年度第1回講演会は、2017年6月3日、JICA地球ひろば6階 セミナールーム600にて行われました。今回は認定NGO法人健康都市活動支援機構・国際協力担当参与の稲垣富一氏に、『西太平洋地域における健康都市づくりと自治体都市交流ネットワーク:地域コミュニティ活動の事例から』について講演いただきました。

現代社会は、経済発展と人口の集中、急速な都市化など様々な要因により生活環境が激変し、それが人々の健康に大きな影響を与えるという深刻な状況を抱えるようになっています。
これまでの健康は、個人の責任によると考えられてきましたが、都市に住む住民の健康には、水や空気、安全な食べ物の確保、居住環境、都市の整備、教育など、個人の努力だけではどうにもならない要因が複雑に絡み合って影響しています。そのため、都市化に伴う健康問題は市民に最も近い基礎自治体(市、区、町村)が率先して解決すべきであるとの理念に基づき、従来ならば、保健、医療部門とは無縁であったかもしれない活動領域の人々にも、健康の問題に深く関わってもらい、都市住民の健康を支える都市の諸条件を整える仕組み構築に世界保健機構(WHO)が推進役となって「健康都市プログラム」として今日、世界各地の都市が積極的に取り組むようになっています。

講師の稲垣氏が所属するNGO健康都市活動支援機構は人々の健康を維持・増進しやすい社会的環境づくりを構築・支援することを目的とした活動を行っています。
稲垣氏には、同機構のこれまでの色々な国際支援活動事例とこれからの展望などを紹介いただき、それと併せて加盟国であるシンガポールを始めベトナム、フィリピン、韓国、モンゴル等の国々の代表的な都市の健康都市づくりの課題や活動も紹介していただきました。

参加者のみなさまからも多くの質問がよせられ、『健康』という重要なテーマについて改めて考え直すいい機会となりました。

また、講演会後に開催されたネットワーキングパーティーでは、年齢や性別を超えた多種多様な交流が行われ、こちらも大変ご好評いただきました。